ビール1杯、タバコ1本
ビール1杯、タバコ1本
「それがどうした?自分には関係ない」
「かわいそうな話ですね、なんで熱くなった時に飛び出さないの?」
「カエルは本当にバカな生き物ですね」
など、色々な意見があると思います。
しかし、これは生物における「ホメオスタシス」と呼ばれる
生体の状態を一定に保とうとする機能を備えているから起きるのです。
もう少し分かりやすくお話しますね。
人間も熱を出した時に汗が出ますよね、
あれは、熱が出た時に人間の体温を一定に保とうとする機能が働き、
汗を出して熱を発散させているのです。
生物には全て備わる自然界の機能です。
なので、カエルだけでなく、
人間もこの茹でガエル現象に陥る可能性があるということなのです。
「いや、平さん、私は徐々にお風呂の温度を上げられたら
茹で上がる前に飛び出しますよ!」
と思われるかもしれませんが、本当にそう断言できますか?
私たちは気づかないうちにこの「茹でガエル現象」において
様々なリスクに、さらされていることに気がついてないだけなのです。
環境に半自動的に適合するホメオスタシスの秘密
さて、様々なリスクをお話する前に
「ホメオスタシス」についてもう少しお話しておきます。
あなたは筋トレしたことありますか?
私は50歳を過ぎてから本格的に始めたのですが、
最初はベンチプレスで40キロのバーベルをやっと持ち上げられたのが、
2年が経過する頃は80キロのバーベルを10回×3セット持ち上げてます。
お陰で、50歳を過ぎた今でもムキムキの身体を手に入れて、
20代のような肉体を保持しています。
このお話も聞きたいという人が多ければ別の機会にお話いたしますが、
これも、人間の筋肉がトレーニングに
順応して発達した結果だと言えます。
重いものを持ち上げるという環境に対応する為に筋肉が発達するのです。
また、新しい学校や、会社に入ったばかりの頃は、
毎日がストレスでさらされてますよね?
これも、数ヶ月、いや数週間が経つ頃にはすっかり慣れてくるはずです。
あなたが環境に適応している証拠です。
と、「ホメオスタシス」は素晴らしいことばかりと
思うかもしれませんが、実はそうでもないのです。
良心的な身体の生理機能が中毒症を誘発する事実
アルコール中毒やニコチン中毒などご存じですか?
基本的にアルコールやタバコは
何となく友人に勧められて始めたか、
背伸びをして格好つけようと始めたか、のどちらかだと思います。
でも、それらは100%毒物ですので、
最初はビール1杯、タバコ1本でも気持ち悪く感じていたはずです。
しかし、、
これもホメオスタシスが働き、
身体が徐々に適応していくので、
ビール1杯、タバコ1本では刺激が足りなくなる現象が起きるのです。
そして、最初はタバコ1本で満足をしていたのが、
次第に、1日にタバコ1本→1箱→2箱と段階的に量が増えていき、
やがて、ヘビースモーカーとなり、
肺がんになり、死に至るのです。
死に至るまで身体は順応し続けていくのですから、
ある意味、怖い機能だと思います。
さて、このタバコの話は何かと似ていませんか?
そうです、「茹でガエル」の話と同じなのです。
ビール1杯、タバコ1本
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