芸能人と話ができるチャンス

芸能人と話ができるチャンス

謎の男、Mr.X

さらに、400万円という途方も無い金額の高額セミナーを
開催したり、実際そのセミナーに参加した人が、
セミナー中に数千万円を稼ぐ。

Mr.Xという、あまりにも適当な名前の人物に
日本中から何百万円ものセミナーに参加を
するために列を成す。

何より、私とほぼ年齢の変わらない、伊勢隆一郎さんや、
村上宗嗣さんが私と変わらないようなドン底の状況で
Mr.Xのセミナーに参加して、わずか数年で
億万長者になるのを見て、

「この人なら僕を救ってくれるかもしれない」

という何とも他力本願な気持ちで、
何としても会おうと決心しました。

それから、Mr.Xの教材という教材は全て
購入して勉強し始めました。

細かい音声など挙げると切りがないですが、
メールコピーやブログの文章、無料音声を含め、
手に入るモノは全て手に入れて何回も復習してました。

そして、Mr.Xに会えるチャンスを探し続けました。

Mr.Xの音声セミナーに参加

とはいえ、名前がMr.Xなのです。

どこの誰かも分かりませんし、数万人の人が
彼の音声を聞いているのにも関わらず、
顔を知っているのは数名だけ。

しかも、本名は誰も知らない状況下で
どうしたら会えるか見当も付きません。

そんなとき、幸運にもMr.Xの音声セミナーが開催される、
最初に申し込んだ３人にはMr.Xのテレセミナーに参加できる、

という話を聞きつけました。

最初に申し込んだ３人には、
Mr.Xのテレセミナーに参加ができる。

いつも空いている時間にはイヤホンを耳に突っ込み、
繰り返し繰り返し聞いていた憧れの人に近づける
唯一のチャンス。

ただ、同じように考えている人は、
恐らく日本中でかなりの数です。

最初に申し込んだ３人だけに得られるという幸運、
私はそのチャンスに賭けました。

申し込み当日は早起きをして、申し込み時間の
数分前から「F5」ボタンを連打しました。

あらかじめ想定されるであろう、住所や名前や
電話番号は単語登録をすることにより、私は
そのチャンスを手にできたのです。

Mr.Xのアシスタントの方から直接電話をいただき、
最初の１人であることを告げられたときには、
あまりの嬉しさに涙したのを覚えてます。

また見栄を張ってウソをつきました。

直接スカイプでお話しできる機会を得られたのは
もちろんのこと久しぶりに何か１つのことを
成し遂げた嬉しさです。

大袈裟に思われるかもしれませんが、
それほど当時の私はあらゆることから
逃げ続けていたのです。

そして、「音声セミナー」への参加が許されて、
Mr.Xへのテレセミナーへの参加も許可されました。

最初にスカイプで話した日は、
いまでも鮮明に覚えています。

５年以上も憧れて音声を聴き続けた相手と
直接話ができるのです。

まるで、憧れの芸能人と話ができるチャンスを
得られたかのように眠れぬ日々を過ごしていました。

最初に言葉を交わした時の嬉しさは
今でも覚えています。

が、

その楽しみにしてたテレセミナーは電波の状況が悪い
ということで、15分程度で打ち切りになりました。

しかも、残り２人はMr.Xと話をすることもできず、
録音したものが届けられるという状況になりました。

つまり、Mr.Xのテレセミナーに参加ができたのは、
「私１人」だけという結果になりました。

その嬉しさと感動を正直にMr.Xの
アシスタントに伝えました。

それが功を奏したのか、Mr.Xのスカイプに
伊勢さんや村上さんの欠員として呼ばれるようになり、
話をする機会を得られました。

400万円を支払い参加ができていたテレセミナーに
１人「タダ」で参加をしてたのです。

しかし、そこでまた悪い癖がでます。

あれだけ、ウソにウソを重ねることが、どれだけ辛いことか、
離婚を通じて身に沁みたのにも関わらず、Mr.Xに対しても、
ウソを付いたのです。

実際には独立したばかりで、年収300万円くらいの状況で
Mr.Xに認められたい、見栄を張りたいという一心で、

「私は年収2,000万円です。」

と何とMr.Xにもウソをついたのです。

芸能人と話ができるチャンス
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